プリンセス トヨトミ 感想
初投稿です。感想ということでネタバレを含みます。映画を見たかたとの感想を共有することを内容だけを知りたいかたに見ていただけたらなと思います。
会計検査官の松平元、ミラクル鳥居、旭ゲンズブールの協調性が無いながらも、ワンチームとしてまとまっていて、繰り広げられる掛け合い(というか、個人個人のキャラが立っているだけ)はちょっと憧れた。
OJOの通路の秘密を探るとき、正直豊臣の隠し通路が何だってんだよ、隠し通路でお金の悪さしてるだけだろとか夢のないことを考えていたが
冴えない店主だと思っていた真田さんが実はできるやつ、大阪国の総理大臣だったのだ!
まさかの隠し通路からの大阪国という流れは予想外過ぎたし、衝撃的すぎた。
大阪国でGoogle検索をしようかと思ってしまうほどわくわくしてしまった。
そして、隠し通路を通りながら知る大阪国の事実と大阪国の男としての使命、そして、親父の残りの命。これはとてもお金じゃ語れない価値のあるものだ。
松平の親父は自分の残りの命の短さを悟り息子に電話をかけたが、その願いは届かなかった。どれ程の無念だったのだろう。
その事実を知って後悔する松平。親父とあの通路を歩けなかったことの後悔。親父の想いを汲んでやれなかった後悔。
こうした後悔も、OJOに会計監査にくることがなければ、抱くことが無かったのかもしれないと思うと、本当に何してるんだ松平コノヤローという気持ちになったし、松平自身も自分を少し攻めてるのかなとも思った。
何よりも、事実を知ったのが、親父が死んだあとだというのが、とてもやるせない。
事実を知ったあと、松平はひとりで隠し通路を歩く。ひとりで歩くというのがけじめをつけているようでかっこよくもあり、そんな松平からむなしさも感じた。
そこで親父が化けて出てくるなんて感動するよ。涙が出たよ。松平の気持ちは報われたのかなと思うが、やっぱりそれは幻なのであって、親父の気持ちはどうしたって汲んでやれないという悲しさ。